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更新日: 2021/06/29

タオルと手拭い

タオルと手拭いの写真

アメリカ横断道路で、スタンダードナンバー(〝Rout sixty-six〟)にもなっているルート66号線の標識をモデルにした〝Inoue66〟のロゴ入りスポーツタオルは、標準のスポーツタオルより少し幅が細めに出来ています。私自身は、このタオル制作時にはスタッフでなかった事もあり、なぜこのサイズなのか?とずっと不思議に思っていたのです。ある時、「マフラータオル」と紹介されているのをライブ会場で聞いて、もしかしたら井上自身の発案だったのではないかと思い当たったのですが、真相は誰にも確認したことはありません。井上はスカーフやマフラーを常時使用していたので、その想像に繋がったと言うことに過ぎないのですが、あながち間違ってはいないかも知れません。

この幅なら、タオル本来の汗拭きだけではなく、それこそマフラーとして首に巻いたり、キーボード(48鍵位のでしょうか?)カバーにしたり、テーブルセンター?、玄関の靴箱の上?、と使い方を工夫出来るサイズに仕上げたんだ、と思うのです。因みにフルーティストの友人は、フルート置きにちょうど良い、と言っています。実際のフルート置き用のファブリックと同じくらいのサイズらしいのです。何れにしても、使ってくださっている方々には感謝しています。

<-p>と、ここで、同じ汗や手を拭く機能を持っている、我が国伝統の「日本手拭い」はタオルとの間にどんな距離感を持っているのだろう、と管理者の悪いクセである素朴、と言うかどうでも良い疑問が起こりました。

「タオル」の名称はスペイン語或いはフランス語のラテン語系の言葉が語源で、元々湿気を拭き取る布の総称のようです。現在のようなパイル織(布面がループ状の織物)のタオル生産を工業化したのはイギリス人で、1850年頃の事。日本に輸入され、生産が盛んになったのは1880年頃からと言いますので、ことタオルに関しては本家と日本との工業化開始時期の差はわずか30年ほどのことのようです。輸入当初はもちろん高級品扱いで、保温性・通気性の良さからほとんどが襟巻きとして使用されたようですので、当サイトで販売しているタオルのマフラー使用は、道を誤ってはいなかったようです。

では我が国伝統の日本手拭いはどうでしょうか。タオルの方が、なんとなく〝オシャレ〟に感じらるのか?。手拭いはダサいのか?。手拭いといえば日本舞踊の小物か、落語家の見立て道具、歌舞伎役者の配り物や何かの記念品のイメージ・・・。あと、泥棒のほっかむり、鼻の下で結んでいる姿・・・。落語家の符牒では、手拭いを「まんだら」と言いますが、以前ご縁があって何度かお目にかかった柳家さん喬師匠(五代目小さん師匠門下)の演目『芝浜』では、財布に見立てられていました。落語の世界では、手拭いは煙草入れ、本、証文、焼き芋にまで変化します。勿論、噺家さんの汗も担当しています。そして、何より便利な点は、タオルより薄地であるため乾きやすく、コンパクトにたためることでしょう。希望の長さにハサミで簡単に切る事もできます。しかも切りっ放しで良い。元々、手拭いは長い織物を注文の長さに切って販売していたため、橋は切りっ放しになっているのですから。ほつれは何度も洗うことや、ほつれた糸を切って揃えることで解消してゆきます。こんなに便利なものがなんでタオルに駆逐されてしまったのか、と他所ながらお気の毒に思っていたところ、やっぱり気づく人は気付くものです。ここ数年、日本ブームのお陰もあってか日本手ぬぐいの良さが再認識されたようで、いろいろな柄のものが出回るようになりました。オリジナル手ぬぐいの制作が誰でもネットなどで利用できるようにもなっています。先日は、手拭いを入れる額まで見かけました。かく言う私も、頂き物のコーヒー豆柄の手拭いをキーボードカバーにしています。

初稿: 2020/01/13

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